河原や海岸で見つかる、白くてツヤのある小石。その多くが石英です。日本中どこでも見つかる、いちばん身近な鉱物のひとつで、結晶の形がきれいに育ったものは「水晶」と呼ばれます。
| 石の種類 | 鉱物(1種類の成分でできた結晶) |
|---|---|
| 主な成分 | 二酸化ケイ素(チャートと同じ成分) |
| かたさ | モース硬度 7。ガラスや鉄の釘より硬い |
| 色 | 白・乳白色・半透明・無色透明。鉄分がしみて茶色っぽくなることもある |
| ツヤ | ガラスのようなツヤ |
| 見つかる場所 | 全国の河原・海岸・砂浜。花崗岩の中のガラスっぽい粒も石英 |
| なかま | 水晶(結晶の形がはっきりしたもの)、紫水晶など |
白っぽい石を見つけたら、次の5つを確かめてみましょう。
河原で、まっ白で丸い小石を見つけたら、まず石英を疑ってみてください。とても硬いので、ほかの石がすり減っていく中で最後まで残りやすく、白い小石として転がっていることが多いのです。
| 石 | 見た目 | 見分けるポイント |
|---|---|---|
| 石英 | 白〜半透明。ガラスのツヤ | 釘で傷がつかない。割れ口がカーブ |
| 長石 | 白・クリーム色・うすいピンク。不透明 | 割れ口が平らで、角度を変えるとキラッと光る |
| 石灰岩・大理石 | 白〜灰色。すべすべ | 釘で傷がつく。お酢をかけると小さな泡が出ることも |
| チャート | 赤・緑・灰色など。ツヤはにぶい | すけない。成分は石英と同じで硬さも同じ |
チャートとの違いは、見た目の差です。どちらも同じ二酸化ケイ素でできていますが、石英は大きな結晶なので光がすけ、チャートはとても細かい粒が集まっているので光がすけません。くわしくはチャートのページへ。
石英のでき方は、大きく2つあります。
ひとつは、地下のマグマがゆっくり冷えて固まるとき。花崗岩(かこうがん)という石をよく見ると、白い粒・黒い粒にまじって、灰色でガラスのような粒が入っています。それが石英です。
もうひとつは、岩の割れ目に、地下の熱い水がしみこむとき。熱い水には石英の成分がとけていて、冷えると割れ目の中で固まります。これが白い筋の「石英脈」です。割れ目のすき間が大きいと、六角柱の形をした水晶に育つことがあります。
こうしてできた石英が、山がくずれて川に流され、角が取れて丸い白い小石になります。さらに細かくなったものが、砂浜の砂です。砂浜の砂の多くは、石英のつぶなのです。
石英の小石を2つ持って、暗い部屋で強くこすり合わせると、こすれたところがオレンジ色にぼうっと光ることがあります。石英がこすれたり割れたりするときの力で、光が出る現象です。
部屋をまっ暗にして、目を暗さにならしてから試すのがコツです。光らない石があったら、それは石英ではないのかもしれません。見分けるテストのひとつとしても使えます。
石英は、日本中の河原と海岸で見つかります。特別な場所に行かなくても大丈夫です。とくに、上流に花崗岩の山がある川では、白い石英の小石がたくさん混ざっています。
海岸なら、砂浜の砂を手のひらに少しとって、虫めがねで見てみてください。透明でキラキラしたつぶが、ほとんど石英です。
石英は身近なぶん、比べる研究に向いています。たとえば、こんなテーマはどうでしょう。
石モン図鑑は、拾った石をスマホで撮ると、その石から世界にひとつのモンスター「石モン」が生まれるゲームです。石の色や形でタイプが決まり、白くて明るい石英は、スピリットやスカイのタイプになりやすい傾向があります。
同じ石でも、撮る時間帯で生まれる石モンが変わることも。白い小石を集めて、どんな石モンが生まれるか試してみませんか。
足元の石ころが、どれだけ長い旅をしてきたのか。そんな話は、マガジンの「石って、なんで不思議なんだろう」でも書いています。