前の話(出会った場所が、地図になる)の最後に、 「そもそも石って、なんで不思議なんだろう」と書きました。
今日は、その話を少しだけ。
道ばたに転がっている、何の変哲もない石ころ。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみると、
けっこう、すごい存在だったりします。
たとえば、こんな「なんで?」。
こういうことを、ぜんぶ知っている必要はありません。
ただ、「なんで丸いんだろうね」と
子どもと一緒にしゃがみ込むだけで、
ただの石ころが、急に物語を持ちはじめる。
「これ、すごく長い旅をしてきたんだって」
そう話すと、子どもは目をまんまるにして、
手のなかの石を、さっきよりちょっと大事そうに見ます。
石モン図鑑は、ある意味、
その「石の物語」に顔をつける遊びなのかもしれません。
何億年もの旅をしてきた、世界にひとつの石。
その石から、世界にひとつの石モンが生まれる。
長い長い旅の続きに、ちょっとだけ、
キャラクターとしての「今」が加わる感じ。
石モンにする前に、
ほんの少しだけ、その石のことを想像してみてください。
どこから来て、どんな旅をして、
今日、あなたの手のひらにたどり着いたのか。
そう思うと、たかが石ころ、されど石ころ。
足元の世界が、ちょっとだけ深くなります。
次は、その「見つける目」が大人にこそ戻ってくる、
という話をしたいと思っています。