ヒスイ(ひすい)
日本の国石。糸魚川の海岸で拾える

白い地に、あざやかな緑色が入ることがある、とても重くてかたい石。2016年に「日本の国石」に選ばれました。新潟県の糸魚川(いといがわ)では、今でも海岸でヒスイを拾うことができます。

石の種類鉱物(ヒスイ輝石)
主な成分ナトリウム・アルミニウム・ケイ素
かたさモース硬度 6.5〜7。とても割れにくい
色白が多い。緑・うす紫・青・黒などもある
重さ同じ大きさの石より、ずっしり重い
見つかる場所新潟県糸魚川市・富山県朝日町の海岸、姫川・青海川の下流
称号日本の国石(2016年 日本鉱物科学会が選定)

ヒスイの見分け方

ヒスイを写真だけで見分けるのは、専門家でも難しいといわれます。拾った石が気になったら、糸魚川の博物館などで見分け方の展示を見てみましょう。

似ている石との違い

石見た目見分けるポイント
ヒスイ白〜緑。とても重い割れにくく、重さが決め手
石英白〜半透明。ガラスのツヤヒスイより軽い
蛇紋岩緑〜黒。ぬるっとしたツヤやわらかく、釘で傷がつく

どうやってできたの?

ヒスイは、海のプレートが陸の下にもぐりこむ場所で、地下深くの低い温度と高い圧力のもとでできる、めずらしい鉱物です。

できたヒスイは、蛇紋岩に包まれるようにして地表まで運ばれてきました。糸魚川の山には、そうしたヒスイの岩体があり、川に流されたヒスイが海岸に打ち上げられます。

世界最古のヒスイ文化

糸魚川周辺では、縄文時代の前期(約6500年前)にはヒスイが使われはじめ、約5000年前には勾玉(まがたま)や大珠などのアクセサリーがさかんに作られていました。世界でも最も古いヒスイ文化のひとつといわれています。

とてもかたく割れにくいヒスイに、縄文時代の人たちは石や砂を使って、時間をかけて穴をあけていました。糸魚川で作られたヒスイは、北海道から九州まで、日本各地の遺跡から見つかっています。

どこで見つかる?

新潟県糸魚川市の海岸や、となりの富山県朝日町の「ヒスイ海岸」で、今でもヒスイを拾うことができます。

ただし、上流の小滝川ヒスイ峡・青海川ヒスイ峡は国の天然記念物で、石を拾うことは禁止されています。海岸でも、地域のルールにしたがいましょう。日本海の波は急に高くなることがあるので、波打ちぎわでは十分に気をつけてください。

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