ホルンフェルス
マグマの熱で焼きしめられた、カンカン鳴る石

黒っぽくて、ぎゅっとつまったような、とてもかたい石。泥岩や砂岩が、地下でマグマの熱に焼かれて生まれ変わりました。石どうしを軽く当てると、ほかの石より高い「カンカン」という音がすることがあります。

石の種類変成岩
できる場所泥岩や砂岩が、近くに入りこんだマグマの熱で焼かれる
もとの石泥岩・砂岩
主な鉱物石英・雲母・長石
かたさとてもかたい
色黒っぽい〜暗い灰色
名前の由来ドイツ語。「角(つの)」と「岩」を合わせた言葉

ホルンフェルスの見分け方

見た目だけでは、ほかの黒っぽい石と見分けるのが難しい石です。東京の調布市多摩川自然情報館の観察会では、石を手のひらにのせて別の石で軽くたたき、高い音がするものを探していました。

似ている石との違い

石見た目見分けるポイント
ホルンフェルス黒っぽい。つまっているとてもかたい。うすくはがれない
泥岩黒っぽい。すべすべホルンフェルスのもとの石。やわらかめ
粘板岩黒い。板のように割れる割れた面が平ら

どうやってできたの?

地下でマグマが、泥岩や砂岩の地層の中に入りこんでくると、まわりの石はその熱で焼かれます。すると、石の中の鉱物がつくり直されるように結晶になり、すきまのない、かたくしまった石に生まれ変わります。それがホルンフェルスです。

マグマに近いところほど熱の影響が強く、よりかたくしまった石になります。熱で生まれ変わった石という点では、石灰岩がマグマの熱で変わった大理石と、なかまの石です。

須佐のしま模様

山口県萩市の須佐には、海岸の崖に、濃い色とうすい色のしま模様がくっきり見える「須佐ホルンフェルス」があります。萩ジオパークの見どころのひとつです。

しまの濃い色の部分はもとは泥の層、うすい色の部分はもとは砂の層です。約1500万年前に海の底に積もった砂と泥の層が、「高山はんれい岩」のマグマの熱で焼かれて、ホルンフェルスになりました。

「ホルンフェルス」は、ドイツ語で「角(つの)」と「岩」を合わせた言葉です。割れ口が角ばってとがることから付いた名前だといわれています。

⚠️ 石の音を聞くときは
  • 石どうしは、軽く当てるだけにしましょう。強くぶつけると、かけらが飛ぶことがあります。
  • 顔を近づけないこと。小さな子どもは大人と一緒に。

どこで見つかる?

ホルンフェルスは、花崗岩などのマグマの岩が、泥岩や砂岩の地層に入りこんだ場所のまわりにできます。そうした地域の川では、河原の石にまじっていることがあります。

東京都の多摩川の河原でも見つかり、調布市多摩川自然情報館では「そこそこレア」な石として観察会が開かれています。須佐ホルンフェルスを見に行くときは、崖に近づきすぎず、決められた場所から見学しましょう。

⚠️ 石を拾うときの注意
  • 雨のあとや、上流のダムのサイレンが鳴ったときは川に近づかない。水は急に増えます。
  • 子どもだけで川や海に入らない。浅く見えても流れが速い場所があります。
  • 国立公園や天然記念物の場所などでは、石を持ち帰ってはいけないことがあります。看板や地域のルールを確かめましょう。
  • 持ち帰るのは、手のひらに乗るくらいの石を少しだけに。

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