かんらん岩(かんらんがん)
地球の奥深く、マントルからやってきた緑の石

地球の表面の下にある「マントル」の上のほうは、この岩でできています。主な鉱物は、黄緑〜深い緑色の「かんらん石」。ふつうは地下深くにある岩ですが、大地の動きで地上に出てきた場所があり、北海道のアポイ岳はそのひとつです。

石の種類火成岩(深成岩)のなかま。マントルをつくる岩
主な鉱物かんらん石・輝石
色新しく割れた面は黄緑〜深い緑。古い表面は茶色っぽいことが多い
見られる場所北海道様似町のアポイ岳(幌満かんらん岩)
県の石北海道の岩石(日本地質学会が選定)

かんらん岩の見分け方

外側が茶色っぽくても、中は緑色ということがあります。博物館の標本では、割れた面や磨いた面の色を見てみましょう。

似ている石との違い

石見た目見分けるポイント
かんらん岩緑〜茶色。白いつぶがほとんどないかんらん石のつぶが集まっている
蛇紋岩緑〜黒のまだら。ぬるっとしたツヤかんらん岩が水と反応して変わった石
斑れい岩黒っぽい。白いつぶがまじる白い斜長石をふくむ

どうやってできたの?

地球は、表面のうすい「地殻(ちかく)」の下に、「マントル」という厚い岩の層があります。かんらん岩は、そのマントルの上のほうをつくっている岩です。

ふつうは人が見ることのできない地下深くにありますが、大地の大きな動きで、地上まで持ち上げられることがあります。北海道のアポイ岳のかんらん岩は、約1200万年前から日高山脈がもり上がるのといっしょに、地上に現れました。

名前はオリーブから

かんらん石は、英語で「オリビン」。色がオリーブの実に似ていることから付いた名前です。そのオリーブが、中国の木の「橄欖(かんらん)」とまちがえて訳されたので、日本では「かんらん石」と呼ばれるようになりました。

透き通った大きなかんらん石は、「ペリドット」という宝石になります。

かんらん石は、水とふれると蛇紋石に変わりやすい鉱物です。蛇紋岩は、かんらん岩が姿を変えた石なのです。

どこで見つかる?

かんらん岩は、どこの河原にもある石ではありません。北海道様似町(さまにちょう)のアポイ岳は、地球の内部にあるはずのかんらん岩を地上で見ることのできる、数少ない場所のひとつです。ユネスコ世界ジオパークにも認定されています。

アポイ岳は、かんらん岩の特別な土のおかげで、標高810mの低い山なのに高山植物がたくさん育ち、その群落は国の特別天然記念物になっています。ふもとのアポイ岳ジオパークビジターセンターでは、かんらん岩や山のことを知ることができます。

⚠️ アポイ岳に行くときは
  • 登山道の外には入らない。植物は、ぜったいにとらない。
  • ヒグマに注意。出かける前に、ビジターセンターで最新の情報を確かめましょう。
  • 石は持ち帰らず、写真にとって観察しましょう。

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