方解石(ほうかいせき)
石灰岩や鍾乳石をつくる、やわらかい鉱物

白や無色透明の鉱物で、石灰岩や大理石は、この方解石のつぶが集まってできています。割れると、マッチ箱をななめにつぶしたような形になるのが特徴。透明なものを文字の上に置くと、文字が二重に見えます。

石の種類鉱物
主な成分炭酸カルシウム(貝がらと同じ)
かたさモース硬度 3。釘で傷がつく
色白・無色透明・灰色。うすい茶色やうすい赤のものもある
ツヤガラスのようなツヤ
見つかる場所石灰岩・大理石の中、岩のすきま、鍾乳洞の鍾乳石

方解石の見分け方

白い鉱物を見つけたら、まず釘でこすってみてください。傷がつけば方解石、つかなければ石英や長石の可能性が高くなります。

似ている石との違い

石見た目見分けるポイント
方解石白〜透明。平らな面で割れる釘で傷がつく。酢で泡が出る
石英白〜透明。ガラスのツヤ釘で傷がつかない。割れ口がカーブ
長石白〜ピンク。不透明釘で傷がつかない。酢で泡が出ない

どうやってできたの?

方解石の成分は、炭酸カルシウムです。貝がらやサンゴのからも、炭酸カルシウムでできています。

海の底に積もった貝やサンゴのからが固まると石灰岩になり、その細かいつぶが方解石です。石灰岩が熱を受けて、方解石の結晶が大きく育つと大理石になります。また、水にとけた成分が、岩のすきまや鍾乳洞で、もう一度結晶になってできることもあります。

文字が二重に見えるふしぎ

無色透明な方解石を、本や新聞の文字の上に置いてみると、文字が2つに分かれて見えます。方解石の中を通る光が、2つに分かれて進むためです。

とくに透明できれいな方解石は、アイスランドで大きな結晶が見つかったことから「氷州石(ひょうしゅうせき)」と呼ばれています。

鍾乳洞の天井から下がる鍾乳石や、床からのびる石筍(せきじゅん)も、主に方解石でできています。

⚠️ お酢のテストをするときは
  • 使うのは家庭用のお酢だけにしましょう。
  • テストのあとは、石を水で洗ってください。

どこで見つかる?

方解石は、石灰岩の山がある地域の川で、石灰岩や大理石の中のつぶとして見つかります。岩のすきまをうめる、白い筋のような方解石が見られることもあります。玄武岩の小さな穴をうめている白いつぶが、方解石のこともあります。

鍾乳洞では、鍾乳石や石筍として、方解石が大きく育った姿を見ることができます。鍾乳洞の中のものは、さわったり折ったりしないでください。透明な方解石は、博物館の鉱物コーナーでも見られます。

⚠️ 石を拾うときの注意
  • 雨のあとや、上流のダムのサイレンが鳴ったときは川に近づかない。水は急に増えます。
  • 子どもだけで川や海に入らない。浅く見えても流れが速い場所があります。
  • 国立公園や天然記念物の場所などでは、石を持ち帰ってはいけないことがあります。看板や地域のルールを確かめましょう。
  • 持ち帰るのは、手のひらに乗るくらいの石を少しだけに。

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