黒曜石(こくようせき)
天然のガラス。むかしは矢じりの材料

まっ黒で、ガラスのようにツヤツヤ光る石。じつは本当に「天然のガラス」です。割れた口がとても鋭いので、大昔の人たちは矢じりやナイフの材料にしていました。

石の種類火成岩(火山ガラス)
できる場所ねばりけの強いマグマが、急に冷えて固まる
主な成分二酸化ケイ素(ガラスと同じ)
かたさガラスと同じくらい
色黒。透かすと灰色や茶色。赤い模様が入るものもある
主な産地北海道(白滝)、長野県(和田峠・霧ヶ峰)、島根県(隠岐)、大分県(姫島)など
昔の使いみち矢じり・ナイフなどの石器

黒曜石の見分け方

ガラスびんのかけらと間違えることもあります。びんのガラスは厚さが一定で、表面がつるつるの平らな面になっていますが、黒曜石には平らな面がありません。

似ている石との違い

石見た目見分けるポイント
黒曜石黒くてツヤツヤ。透けるガラスのような鋭い割れ口
玄武岩黒い。ツヤはない透けない。穴があることも
チャート(黒いもの)黒い。にぶいツヤ透けない。ツヤが弱い

どうやってできたの?

黒曜石は、ねばりけの強いマグマが、とても急に冷えてできます。急すぎて、鉱物の結晶が育つひまがまったくなく、そのまま全体がガラスになってしまうのです。

窓ガラスと同じように、黒曜石は割れると鋭い刃になります。この性質が、石器の材料としてぴったりでした。

縄文時代の「交易品」

黒曜石は、産地が日本の限られた場所にしかありません。それなのに、遠く離れた場所の遺跡からも黒曜石の石器が見つかります。

たとえば長野県の和田峠の黒曜石は、関東や東海の遺跡からも出てきます。縄文時代の人たちが、黒曜石を遠くまで運び、交換していたと考えられています。石が、人と人をつないでいたのです。

⚠️ 黒曜石をさわるときは
  • 割れ口はガラスのように鋭いので、素手で強くにぎったり、割ったりしないでください。
  • 子どもは必ず大人と一緒に。

どこで見つかる?

黒曜石は産地が限られていて、どこの河原にもある石ではありません。北海道の白滝、長野県の和田峠・霧ヶ峰、島根県の隠岐、大分県の姫島などが有名な産地です。

産地の多くは、遺跡や天然記念物として保護されていて、石を拾ったり持ち帰ったりしてはいけない場所があります。まずは産地の近くの博物館や資料館で、本物の黒曜石と石器を見てみるのがおすすめです。

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